2005年4月3日(日)「しんぶん赤旗」
ファルージャ攻撃の歩兵など
海兵隊1700人 沖縄帰還
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イラクに派遣されていた米海兵隊の第三一海兵遠征隊(31MEU)約千七百人が二日、沖縄に帰還しました。
帰還したのは数千人といわれるイラク市民を殺害したファルージャ総攻撃で最前線に立った歩兵部隊などです。
これら部隊の海兵隊員を乗せた強襲揚陸艦エセックスなど三隻の揚陸艦が午前八時ごろから、沖縄の米海軍ホワイトビーチ(うるま市)に接岸。降りしきる雨と突風のなか、エセックスから降り立った海兵隊員は、砂漠用の迷彩服で桟橋を行進し、基地で待ちうけていた家族らと再会しました。
31MEUの報道担当官・パーマー大尉は、記者団の質問に対し、米海兵隊普天間基地(宜野湾市)のへリ部隊による訓練飛行再開について「任務に必要があれば、飛行は再開される」とのべ、再開の考えを明らかにしました。
同ヘリ部隊は、宜野湾市の強い反対を無視し、一日、同基地にイラクから帰還しています。同大尉は、再開時期については「分からない」とのべました。
また、この日沖縄に帰還した約千七百人の兵員のうち約九百人が「四月下旬にハワイへ帰る」と説明。一方、「31MEUの即応態勢は維持しなければならない」として、代わりの部隊が五月ごろ米国から沖縄の米海兵隊基地に到着すると説明しました。
今回の帰還に先立ち、すでに三月六日に31MEUの先遣隊約百三十人が四月一日にはヘリ部隊とともに約三百人が沖縄に戻っています。