2005年4月10日(日)「しんぶん赤旗」
大規模 反米デモ
バグダッド 占領の終結訴え
【カイロ=小泉大介】イラク戦争による旧フセイン体制崩壊から二年となる九日、イスラム教シーア派指導者サドル師が呼びかけた占領に反対する集会とデモが首都バグダッドで開催され、数万人が参加しました。イラク占領開始以降、最大規模となったもようです。
集会は、二年前にフセイン元大統領の銅像が倒されたバグダッド中心部のフィルドス広場で開催。
参加者は「われわれの国から占領軍を追い出そう」などの横断幕を掲げ「占領ノー」のスローガンを唱和しました。主催者によると、集会には南部バスラやナシリヤなどの住民も参加しました。
集会では、サドル師代理人が「占領軍が去るまではいかなる平和も治安もない」とする同師のメッセージを代読。参加者は「この二年間、われわれは何を手にしたのか。いまだに電気も何もない。イラクはテロの中心地になってしまっただけだ」など、怒りの声を上げました。
またイスラム教スンニ派有力組織のイスラム聖職者協会は、集会には同派勢力も参加したと表明しました。