2005年4月16日(土)「しんぶん赤旗」

「日本とナチス違う」

外相が植民地支配を免罪

緒方議員に


 町村信孝外相は十四日の参院外交防衛委員会で、日本の歴史認識を問われ、ドイツとの違いを強調し、「単純にドイツとの比較はいかがなものか」とのべ、日本の植民地支配への無反省ぶりを免罪しようとしました。日本共産党の緒方靖夫議員の質問に答えたもの。

 町村外相は、「日本とドイツが似たようなことをやったというが、ドイツはユダヤ民族を抹殺するという大犯罪行為」とする一方、「日本の戦前やったこととは人数や性格に差がある」と発言。また、「ドイツではすべてをナチスに押しつけて、ナチスをドイツ人とは別の種類の人たちであったといわんばかりに全部ナチスのせいにすることができた。日本ではそういう分類はなかなかできない」とのべました。

 緒方氏は、ドイツのシュレーダー首相がノルマンディー上陸作戦六十周年式典で、「われわれは歴史を前にした責任を自覚しており、それを誠実に担っていく」と発言したことを挙げ、「日本も間違ったことは間違ったとのべ、アジア諸国との信頼関係をつくっていくことが、日本の国益にもつながる」とのべました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp