2005年4月21日(木)「しんぶん赤旗」

介護保険改悪

法案阻止 何としても

議員面会所にヘルパーら


 衆院厚生労働委員会で介護保険改悪法案の採決をめぐって緊迫した二十日、東京・永田町の衆院議員面会所につめかけた人々から「この法案を何としても阻止したい」との思いが聞かれました。


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山口富男議員の質問を聞く人たち=20日、衆院厚生労働委員会

 「きょうはどうしても来たくて」と雨の中、議員面会所に駆けつけたのは、東京ほくと医療生協保健委員の安達年子さん(69)。「中身のはっきりしない法案を勝手に決められるなんて悔しい」と憤ります。

 「審議をすればするほどボロが出るのは昨年の年金改悪のときと同じだ」との印象を抱いている川崎市社会保障推進協議会事務局長の昼間忠男さん(67)。「この法案の中身を知ってもらうために署名や請願を続けていく」と語りました。

 同日、日本共産党の山口富男衆院議員の質問を全国から駆けつけたヘルパーらが見守りました。

 名古屋市のなごや介護福祉労働組合の村上由美子委員長は「昨年、厚労省がヘルパーの移動時間に賃金を払うよう通達を出しましたが、介護報酬にはないので事業所は払えないといいます。減免制度で利用者負担が増えないようにした上で、介護報酬を引き上げてほしい」と訴えました。

 同市内で十二年間、登録ヘルパーとして働く同労組の津山美千子さんは、八時間拘束でも賃金が出るのは五時間程度だといいます。「介護保険以降、一カ所のサービス時間が短くなり頻繁に移動するようになりました。でも移動には時給が払われないので、同じ拘束時間でも賃金はかなり減ったんです。いまの介護現場はヘルパーの善意で成り立っているようなもの。介護報酬を改善してほしい」といいます。


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