2005年4月29日(金)「しんぶん赤旗」
新卒看護師の離職深刻
小池議員指摘
3カ月以内が増
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看護師の不足が改めて医療機関で問題になっています。深刻なのは新規採用者の三カ月以内の早期離職が増えていることです。日本共産党の小池晃参院議員は二十八日の厚生労働委員会で、この問題を取り上げ、「人員を増やすとともに、新規採用者への研修に財政支援をおこなうなど抜本的な対策が必要」とただしました。
尾辻秀久厚労相は「新人の研修のあり方については検討している」と答えました。
日本看護協会が今年二月に実施した調査では、二〇〇三年度の新卒看護職員の8・5%が一年以内に離職。背景には職場の多忙さがあります。病院側が在院日数を短縮させるなか、夜勤から次の夜勤までには入院患者が入れ替わるという状況があり、「これでは看護の喜びが感じられない」という声があがっています。