2005年5月14日(土)「しんぶん赤旗」
平和委
新米軍基地の掘削調査やめて
環境省に働きかけ要請
|
日本平和委員会の佐藤光雄代表理事、千坂純事務局長らは十三日、環境省を訪れ、新米軍基地建設のため沖縄県名護市辺野古沖でおこなわれているボーリング調査作業を中止するよう、同省が防衛施設庁に強く働きかけることを要請しました。
佐藤氏らは、那覇防衛施設局が「(同沖に生息している)ジュゴンへの配慮」のため作業時間帯を「日の出一時間程度後から日没一時間程度前までの間」と約束しているにもかかわらず、「準備作業」と称して深夜・早朝の調査作業を強行していると指摘。沖縄県の伊佐嘉一郎県文化環境部長も「ジュゴン保護の観点から夜間作業は好ましくない」と認めていることをあげ、環境省は環境保護の立場で施設庁に対応すべきだと述べました。
応対した環境省の担当者は「配慮は現場でなされること。施設庁も安全に問題のない程度に配慮していると聞いている」と答え、環境省が現地に職員を派遣していないことが明らかになりました。
これに対し千坂氏は環境省職員の現地派遣を検討するよう要請。「現地はどうなっているか状況を把握して、環境省として対応してほしい」と強く求めました。