2005年5月15日(日)「しんぶん赤旗」

戦争肯定教科書に反対

愛知 市民らが緊急学習会


 「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書(扶桑社)の危険性を学び、教育現場に持ち込ませない運動をいっそう広げようと十四日、名古屋市公会堂で緊急学習会が開かれました。子どもたちに「戦争を肯定する教科書」を渡さない市民の会と愛知県歴史教育者協議会が開いたもの。

 「つくる会」の中学校社会「新しい歴史教科書」から「大東亜戦争」をテーマに私立学校教員の富永信哉氏(東京都歴史教育者協議会事務局長)が、「模擬授業」を行いました。「授業」では、先の戦争が日本の「自存自衛」の戦争だと描かれ、アジアの人たちへの加害の事実もわずかにしか触れられませんでした。授業を終えて富永氏は「子どもたちのためにつくった教科書ではありません。憲法、教育基本法を改悪したい人たちが、その実現のためにつくったもの」と指摘しました。

 参加者からは「『模擬授業』を聞いていると、この教科書で言っていることが本当のように思えてしまう。こんな授業が子どもたちにされたら大変」「この教科書の文章は、全体が日本軍になって見る立場で書かれている」などの発言が出されました。


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