2005年5月16日(月)「しんぶん赤旗」
原点は基地ない沖縄
復帰33年
志位委員長が会見
「普天間基地撤去・基地の県内移設に反対する県民大行動」に参加するため、沖縄県宜野湾市を訪れた日本共産党の志位和夫委員長は十五日、記者会見し、在日米軍再編や沖縄の基地問題、教科書問題などでの報道陣の質問に、一つひとつ丁寧に答えました。
このなかで、沖縄の祖国復帰三十三周年についての感想を問われ、一九七二年五月十五日に超党派でつくる沖縄県祖国復帰協議会が開いた県民総決起大会の「大会宣言」の一節を紹介しました。
「大会宣言」は「沖縄百万県民が今日まで、一貫して要求し続けてきた祖国復帰は、戦争体験と引き続く米軍支配のもとにしいたげられてきた苦い経験に基づく反戦平和の立場に立った、『核も基地もない平和で豊かな沖縄県の回復』であった」とのべています。
志位氏は、その二年前の祖国復帰協議会の決議で「戦争につながる一切のものをわれわれは否定する」と強調されたこともあげ、「これが復帰の原点だ」と強調。
そのうえで、米軍基地の現実が三十三年たった今も解決せず、イラク・ファルージャで住民虐殺作戦に参加した米海兵隊部隊が沖縄に帰還するなど「海外侵略専門部隊の根拠地とされ、県民の苦しみが続いている」と指摘。「三十三年前のこの原点に立ち戻り、沖縄県民が団結を固め、本土で政治にたずさわる者も、ともにたたかうことが求められている」とのべました。