2005年5月25日(水)「しんぶん赤旗」

痛っ不公平 消費税


“公明も民主も増税”

なくす会がパネルで対話

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パネル前で対話する「なくす会」の宣伝行動=24日、東京・JR巣鴨駅前

 「このパネルを見てください」。二十四日、消費税をなくす全国の会と東京の会の人たちが、「二〇〇七年、消費税の大増税」と書いた大型パネルを置いて話し始めると、道行く人が立ち止まります。東京・JR巣鴨駅前で消費税増税ストップの宣伝と入会署名を呼びかけました。

 「公明党の人は国に財源がないから消費税をあてるというし、民主党も年金の財源目的の増税でしょう」と渋谷区からきた男性(60)が、話しかけます。

 なくす会の田中元三さんがパネルを指さしながら、「消費税が導入されてからの税収累計は百四十八兆円、法人税の減収分は、百四十五兆円です。消費税は、大企業や大資産家の減税にあてられたことになります。このような税金の使い方を変えれば、財源はうみだせます」と言うと、男性は、「そのとおり。庶民の生活を考えるなら、大企業や高額所得者の減税はやめさせるべき、ましてや増税はストップすべきです」といって署名をしました。

 「社会保障のことを考えると(消費税を)上げざるをえないのでは」という武田栄一さん(75)は、「公共事業や軍事費など税金のムダづかい」を説明したパネルを見て、「このムダづかいをなくせば消費税の増税は必要ないね」と署名しながら話しました。パネルの前では、宣伝に参加している人に話しかける人が相次ぎました。

“真綿で首絞めるよう”

各界連が宣伝

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消費税の大増税に反対し署名する人たち=24日、東京・新宿駅西口

 「10%台なんてとんでもない」――。消費税廃止各界連絡会は二十四日昼、東京・新宿駅西口で消費税の大増税に反対する宣伝と署名への協力を呼びかけました。十一団体から二十四人が参加、日本共産党の大山とも子都議も訴えました。

 出勤途中に署名した杉並区の生野達也さん(34)は「二万円の物を買うとすると5%で千円も課税される。とっても痛い」。十数年勤めて手取りは月十五、六万円ばかり。「これ以上増税されれば、私自身が生きていけない」と不安を口にしました。

 「貧富の差をなくす累進課税率が下がり、消費税は誰もが一律5%。それが公平な税というのはおかしい」。渋谷区の男性会社員(31)はこう話し、「金持ちも貧乏人も同じ税率なのは逆進性以外の何物でもない。全く不公平です」と一段と声を大きくしました。

 「年金も十分になく、物を買うとき二の足を踏みます」と新宿区で一人暮らしの古林一子さん(74)。「消費税は貧しい人が細っていく。真綿で首を絞めるようです」と増税を懸念しました。

 一歳半になる双子の男児を乳母車に乗せていた中野区の母親(30)は保育所の不足をあげ、「税金が正しく使われるならまだしも、結局、大型公共事業など無駄なところに使われていると思うので、増税には反対です」と話していました。


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