2005年5月29日(日)「しんぶん赤旗」
一カ月で死者660人超す
イラクで爆弾攻撃など続く
【カイロ=小泉大介】武装勢力の攻撃と米軍の掃討作戦が激しさを増すイラクでは二十七日から二十八日にかけても自動車爆弾攻撃などが多発し、四月二十八日の移行政府発足後一カ月間のイラク人死者は六百六十人を、米兵死者は六十人を超えました。
イラク北部のシリア国境近くの町シンジャルでは二十八日、米軍とイラク軍の共同基地近くで爆弾を積んだ自動車二台が爆発し、現地からの報道によるとイラク人五人が死亡、四十五人が負傷しました。
二十七日には中部ティクリットでもイラク警察車両を狙った自動車爆弾攻撃が発生し、二人が死亡、二十三人が負傷し、北部モスルでは米軍車両を狙った道路脇爆弾の爆発で、十歳の少年を含む三人が死亡、九人が負傷しました。また現地警察によると、イラク西部のシリア国境付近で二十七日、ダマスカスでの巡礼から帰国する途中で殺害されたと見られるイスラム教シーア派教徒十人の遺体が発見されました。