2005年6月4日(土)「しんぶん赤旗」
靖国問題 党の見解
「雑誌で紹介したい」「文献読みたい」
円卓会議参加者次々語る
【クアラルンプール=鈴木勝比古】一日からクアラルンプールで開催されていた第十九回アジア太平洋円卓会議は三日夕刻、閉会しました。マレーシア戦略国際問題研究所のジャウハル・ハッサン所長が主催者を代表して閉会のあいさつをおこない、「非常に有益な意見交換を行うことができた。来年また再会してさまざまなテーマで話し合っていきたい」とのべました。
会議には現職の閣僚を含む各国の政府関係者、外交官、国際組織関係者、研究者ら二百七十人余が参加しました。日本共産党の笠井亮国際局次長・元参院議員が会議の全日程に参加し、会議での発言と参加者との意見交換を行いました。
インドネシア戦略国際問題研究所からの参加者は会議終了後、「日本がこれ以上、悪くならないようにがんばってほしい」と笠井氏に語りました。
香港の季刊誌編集者は「日本の意見が保守の自民党と同じではないことを示す良い機会なので、不破哲三議長の『日本外交のゆきづまりをどう打開するか』を私たちの雑誌で紹介したい」と語りました。
反核団体からの参加者は「首相が靖国神社を参拝するような政府はかえないといけない」と語りました。
マレーシアのジャーナリストは「教科書は真実をきちんと書くべきだ。そうでないと未来の関係を築けない。アメリカいいなりを切り替えて新しい手本を示してほしい」と語りました。
韓国からの参加者は、不破議長の『日本外交のゆきづまりをどう打開するか』、「朝鮮総連結成五十周年に当たってのあいさつ」、および「しんぶん赤旗」論評「“靖国史観”とアメリカ」の三文献を手にして、笠井氏に「お会いできてうれしい。ぜひ読ませてもらいます」と語りました。
インドネシア、フィリピン、シンガポール、ラオス、インド、カナダ、ニュージーランドからの参加者もこれらの文献を受け取り、「ぜひ読んでみたい」と語りました。