2005年6月5日(日)「しんぶん赤旗」

首相の靖国参拝

中止こそ道理ある行動


 日本共産党の志位和夫委員長は四日、都議選に向けた「日本共産党躍進のつどい」で、小泉首相の靖国神社参拝問題にふれ、首相の参拝中止の決断をあらためて強く求めました。

 二日の衆院予算委員会で、志位氏が「首相の参拝は、侵略戦争の正当化という靖国神社の戦争観に、政府公認のお墨付きを与えるではないか」とただしたところ、首相は「靖国神社の考えは、政府と違う」と答弁。日米開戦の責任について「戦争責任は日本にある。戦争を避ける努力をすべきだった」と靖国神社の戦争観を事実上否定し、さらに「参拝することによって、戦争を正当化するつもりはまったくない。誤解しないでください」とのべていました。

 志位氏は、「参拝しておいて『誤解するな』とは無理筋の話だ」と強調。「『靖国の考えと政府は違う』『戦争責任は日本にある』『戦争を正当化するつもりはまったくない』というならば、参拝中止の決断をすることこそ、首相がとるべき道理ある行動ではないか」と主張しました。


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