2005年6月16日(木)「しんぶん赤旗」
介護改悪法案きょう採決
参院委理事懇 自民・公明・民主が決定
参院厚生労働委員会の理事懇談会が十五日開かれ、介護保険改悪法案を十六日に採決することを、与党と民主党の賛成で決めました。
同法案は、要支援、要介護1などの軽度者が利用している訪問介護などのサービスを制限し、特別養護老人ホームなど施設入所者から「ホテルコスト」の名で居住費、食費を全額自己負担で徴収するもの。審議のなかで、与党からも「十月一日からのホテルコスト徴収で大混乱する」(自民・中島眞人議員)などの不安が出され、民主党議員からも「もっと審議すべきだ」との声があがっていました。
与党側が前日に引き続き、採決を提案したのにたいし、日本共産党の小池晃議員は「審議のなかで問題点が明らかになってきており、与党や民主党の議員からも問題点が指摘されている。地方公聴会も行われていない。たとえ法案に賛成であっても、徹底審議するのが政党としての責任ではないか」と指摘し、採決に反対しました。