2005年6月16日(木)「しんぶん赤旗」

質問時間制限

民主が反省示さず

3党国対委員長会談で 


 日本共産党、民主党、社民党の三党国会対策委員長会談が十五日、国会内で開かれ、衆院郵政民営化特別委員会の運営で、民主党が共産党の質問時間に不当な制限を加えてきた問題が議論されました。民主党は反省を示さず、「野党の共通の話し合いの基盤がこわれた」(日本共産党・穀田恵二国対委員長)ため、物別れになりました。

 この問題は、民主党が郵政特別委の審議に復帰して以降、野党枠として確保された質問時間の三党への配分権を握り、同党の審議拒否戦術に同調しなかった共産党への「報復だ」として、わずかな時間しか配分しない不当な運営を行ってきたもの。日本共産党は、十日の穀田氏の会見で、民主党の不当な質疑制限に抗議し、是正を求めました。

 国対委員長会談では、穀田氏が、その後も郵政特別委で、こうした異常な運営が繰り返されたことをあげ、それへの反省を求めましたが、民主党は明確な回答をしませんでした。穀田氏は、「郵政民営化法案の廃案をめざすという一致点の上に、野党として情報交換の会談をこれまでおこなってきたが、質問時間配分問題で民主党が反省をのべないというのでは、野党としての共通の話し合い・協議の基盤がこわれた」とのべ、会談の場から退出しました。

 会談後、記者団から、国会会期延長への対応を問われた穀田氏は、「郵政民営化法案、介護保険改悪法、障害者『自立支援』法など悪法を成立させるための道理のない延長には反対だ」としたうえで、民主党が用意しているとされる閣僚らへの不信任案への対応について「独自の党の判断で対応する」とのべました。


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