2005年6月18日(土)「しんぶん赤旗」

米下院に

イラク米軍撤退決議案

民主・共和6議員 大統領に迫る


 【ワシントン=山崎伸治】米連邦議会の共和・民主両党の下院議員六人は十六日、イラクに駐留する米軍を二〇〇六年十月一日までに撤退することを求める決議案を提出しました。イラク撤兵をめぐっては、一月に「即時撤退」を求める決議案を民主党の二十五人の下院議員が提出していますが、共和党議員も提案者に加わった決議案は今回が初めてです。


 今回の決議案は、(1)〇五年十二月三十一日までに撤退計画を明らかにする(2)可能な限り早い時期にイラクの軍事活動をイラク政府に移管する(3)〇六年十月一日までに米軍が撤退する―という段階的な政策決定をブッシュ大統領に求めるというものです。

 提案者の一人、共和党のジョーンズ議員(ノースカロライナ州選出)は声明で、決議案は「イラク駐留軍の削減を開始する計画と期日を決めるよう大統領に求めるものであり、決議自体が撤退期日を特定するものではない」と強調。大統領の決断を迫りました。

 ホワイトハウスのマクレラン報道官は十六日の記者会見で、「軍を撤退させる最良の方法は、イラクでの任務を完了することだ。期限を決めた撤退はテロリストに誤ったメッセージを送るだけだ」と繰り返し、撤退期限を明示することに否定的な考えを示しました。

 同報道官はまた、イラク暫定政府への「主権移譲」から一周年となる二十八日にブッシュ大統領がイラク問題で演説すると発表しました。


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