2005年6月20日(月)「しんぶん赤旗」
首相の歴史認識問われる
靖国・新追悼施設で市田書記局長
テレビ討論
日本共産党の市田忠義書記局長は十九日、NHK「日曜討論」、テレビ朝日系「サンデープロジェクト」に相次いで出演し、各党幹事長と討論しました。
小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題で、政府・与党が新たな国立戦没者追悼施設の構想を出したのにたいし、市田氏は「いま問われているのは小泉首相と内閣の歴史認識であり、首相が靖国神社への参拝をやめるということだ」とのべました。
市田氏は、「アジアの二千万人の人々を犠牲にしたあの侵略戦争と植民地支配の反省のうえに戦後の日本がある」としたうえで、「それを根本から覆す行為が、首相の靖国参拝だ」と強調。靖国神社が、過去の侵略戦争を正当化する戦争観を発信する役割を担っていることをあげ、「これにお墨付きを与える首相の参拝はきっぱりやめるべきだ」とのべました。
自民党の武部勤幹事長は「宗教法人である靖国神社に私的に参拝している」と首相の靖国参拝を容認する一方、「新しい追悼施設を検討する。靖国は靖国で残る」とのべました。公明党の冬柴鉄三幹事長は「年末に(「新施設」の)調査費を計上する」とのべました。