2005年6月22日(水)「しんぶん赤旗」

小泉内閣

社会保障抑制・消費税増税へ

「骨太の方針」で宣言


 骨太方針は、社会保障の給付について、「政策目標」による抑制を明記しました。景気によって給付の上限を設定することも議論されています。とくに、高齢者の医療費の抑制に力点がおかれており、政府は七十歳以上の高齢者の医療費の自己負担を現行原則一割から二―三割に引き上げる方向で調整しています。

 同方針はまた、今後一年以内に歳出と歳入の「一体改革」の選択肢と改革工程を明らかにするとしています。「税制改革」については、消費税を含む「抜本改革を実現する」とした与党税制「改正」大綱を踏まえて「結論を得る」としており、今後一年以内に消費税率引き上げの具体化に着手することを宣言したものです。

 「骨太方針」は小泉内閣発足後、五回目。同内閣は〇五、〇六年度を小泉「構造改革」仕上げの重点期間と位置付け。社会保障を中心にした歳出抑制に力を入れたうえで、〇七年度からの消費税増税へレールを敷きたい考えです。


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