2005年7月5日(火)「しんぶん赤旗」
郵政法案
「国民は望まない」
国民大運動実行委・全労連 廃案求め座り込み
郵政民営化法案が衆院郵政民営化特別委員会で採決された四日、国民大運動実行委員会と全労連は、抗議の院内集会や傍聴、国会前の座り込み行動を展開、「五日の本会議、参院での廃案に向け最後まで頑張ろう」と確認しました。
正午すぎから約二時間、採決の阻止と廃案を求める国会前の座り込み行動には約百人が参加。強い雨に打たれるなか、「国民サービス破壊はやめよ」「大銀行のための民営化反対」と怒りの唱和を上げました。
座り込みにあたり、全労連の国分武副議長は「修正案は反対派をなだめすかすだけで、法案の本質を変えるものではない。国民にとって百害あって一利なしであることに変わりはない」と指摘。「国民とともに廃案に向けて最後までたたかう」とあいさつしました。
座り込みで郵政産業労働組合の日巻直映書記次長は「国民の多くは民営化を望んでいない。廃案にするまで、先頭に立ってたたかっていきたい」と決意をのべました。
東京・霞が関の省庁内にある郵便局に勤め、休暇をとって参加した西本洋子さん(53)は採決後、「いまだになぜ民営化なのか。利用者にもその説明はされていない。郵便局の百三十年の歴史、国民の財産が壊されてしまう。絶対に廃案にしたい」と話していました。
郵政労働者ユニオンの内田正委員長が「国民の生活を破壊する法案。廃案に葬るまでともに頑張ろう」と連帯のエールをおくりました。