2005年7月6日(水)「しんぶん赤旗」
3人違う行動していたら…今ごろ解散
自民・久間総務会長
「今ごろ解散で地元へとんで帰っていたかも」―郵政民営化法案が衆院本会議で反対票をわずかに上回る賛成票で可決された五日夕、東京・新宿区のホテルで開かれた自民党の今津寛防衛庁副長官の政治資金集めパーティーで自民党幹部はそろって胸をなで下ろしていました。
あいさつした久間章生総務会長は「正直言ってここにいる(法案に賛成した)三人が違う行動をとっていたら、今ごろは、みな解散ということになって、地元へとんで帰っていたはず。政治の世界は一寸先はどうなるかわからないという状況だ」と、党三役として党内掌握が十分でなかった胸のうちを明かしました。
武部勤幹事長も「郵政民営化法案、衆議院においてわずか五票差、薄氷を踏む思いでようやく可決した。参議院ではしっかり審議を進めて成立を期していきたい。サマワで頑張っている自衛隊の皆さん方と同じ気持ちで冷静、沈着、穏やかに油断なきを期したい」と、参院での不測の事態へ備え、さらに引き締めを図る構えを示しました。
同パーティーには郵政民営化法案の衆院本会議採決で欠席した高村正彦元外相らも出席していました。