2005年7月7日(木)「しんぶん赤旗」
信州大 5年ぶり学生総会成立
「学費値上げ反対」「九条を考えよう」
長野県の信州大学松本キャンパスの高等教育システムセンター学生自治会(全学部の一年生と医学部の二年生が所属、学生数二千二百四十五人)は五日、二〇〇五年度の学生総会を開きました。六百人をこえる学生が参加し、五年ぶりに成立しました。
採択された決議は、「学費値上げ反対」「国の大学予算増額を求める」「図書館の本を増やし、利用時間の延長を」「パソコン教室のネット環境を整えて」など、学生の切実な要求を掲げました。
学生自治会は、総会に先立って千人以上の学生からアンケートを集め、その結果、約八割が「学費は高い」と感じていることが判明。「学費が高く金銭的余裕がない。親の負担が大きい」、「学費を払うためにバイトをしている」などの声が寄せられました。
総会は、「憲法九条と平和について学習会を開き、九条について考えるきっかけを作ります」とよびかけた決議も採択しました。
アンケート調査では、67%の学生が九条改定に反対でした。「日本が少数の国に合わせるのではなく、世界が日本の平和憲法の流れに沿うよう働きかけるべきだ」などの意見がありました。
学生自治会は、これらの意見をふまえ、「学生の立場から平和について考えよう」とアピールしています。