2005年7月8日(金)「しんぶん赤旗」
米英首脳会談 温暖化隔たり
【グレンイーグルズ=山崎伸治】ブッシュ米大統領とブレア英首相が七日、サミット(主要国首脳会議)会場のホテルで朝食をとりながら会談しました。会談後の記者会見でブッシュ氏は温暖化問題について、「京都(議定書)の期限を超えた先の戦略を練るべきときだ。それは米国だけでなく、途上国もふくめる」とのべ、京都議定書が期限切れとなる二〇一二年以降の新たな条約に中国やインドなどの諸国を参加させる必要性を強調するとともに、「米国は温室効果ガスを18%削減する。経済成長に見合ったものだ」とのべ、独自の削減目標に固執する姿勢を示しました。
ブレア氏は「京都(議定書)の議論にはもどらない。わが国にはわが国の立場があり、米国には米国の立場がある。議論もあったが解決できない」とのべ、米国と他のサミット諸国との立場の隔たりが埋まらなかったことを認めたうえで、「サミットで新しい条約を交渉するつもりはない」とのべました。