2005年7月14日(木)「しんぶん赤旗」

3000万人署名スタート

私学助成増、30人学級求め

「子どもらのためがんばるでぇ」


 「三千万署名を積み上げ、政府・文部科学省の教育行政を変えていこう」と十三日、「ゆきとどいた教育をすすめる全国三千万署名」のスタート集会が東京都内でおこなわれました。国の責任による三十人学級実現や私学助成の大幅増額を求め、父母や教職員、高校生五百人が集まりました。

 「目標達成一番乗りだ」「けっぱれ!青森」などのプラカードを手に各県代表が次々と署名目標を報告しました。十七年目を迎える三千万署名運動は、これまでに延べ三億四千万人分の署名を集め、四十五道府県で少人数学級を実現し、文科省も少人数学級の検討を開始しました。昨年は私立学校への五億円の経常費助成の増額を実現しました。

 神奈川県の旭丘高校や白鵬女子高校の生徒たちは、「母子家庭なので修学旅行に行けそうにない」、「中学で不登校だった私を受け入れてくれたのが私学だった」と語り、高校生も私学助成の運動にがんばると力を込めました。埼玉県の上尾高校定時制の生徒たちは「高校統廃合はやめて」と訴えました。

 「子どもたちのためやったらがんばるで」と人口七万の市で市独自の三十人学級実現を求める一万二千の署名を集めた大阪・柏原市の報告に大きな拍手がわきました。

 ゆきとどいた教育をすすめる会の丸木政臣代表委員が主催者あいさつ。三輪定宣・帝京平成大学教授がミニ講演しました。全教の石元巌委員長は、「教育への国庫負担をなくそうとする小泉『三位一体改革』の壁を三千万署名で打ち破ろう」と呼びかけました。


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