2005年7月14日(木)「しんぶん赤旗」
「つくる会」教科書不採択を
東京と韓国の団体 都教委に要請
日本の侵略戦争を美化する「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書を採択するなと、東京と韓国の市民団体が十三日、東京都教育委員会に要請しました。
要請したのは子どもと教科書全国ネット21の俵義文事務局長と、「『つくる会』教科書採択を阻止する東京ネットワーク」の三浦久美子事務局長、韓国の市民団体「アジアの平和と歴史教育連帯」の梁美康(ヤン・ミカン)代表委員、ソウル興士団の朴仁周(パク・インジュ)代表ら。
参加者は「都の子どもたちがアジアの平和と共生の担い手へと育っていくためにも、『つくる会』教科書を採用されないよう」求める要請書などを手渡しました。
要請に先立つ記者会見で、三浦氏は「つくる会」教科書が教育基本法や学習指導要領にも反するなど「教育的観点からすれば、採択するメリットはない」と語りました。
梁氏は「『つくる会』教科書は韓日関係の障害となっている。韓国の声を届けようと、ソウルから都内六十三の地方教育委員会に要請書を送っている」とのべました。朴氏は「青年たちが正しい歴史認識を持ち、二十一世紀に日中韓三国が平和な歴史を持つ国になれるよう、教科書問題が解決されれば幸いだ」とのべました。