2005年7月18日(月)「しんぶん赤旗」

この本は平和への毒薬

つくる会教科書

不採択求め広島で集会


 二〇〇五年教科書採択問題・広島県民ネットワークは十六日、広島市中区の県庁前で「あぶない教科書はいらない!広島県民集会」を開いた後、繁華街から県教委までデモ行進をしました。「新しい歴史教科書をつくる会」が主導した扶桑社の中学歴史・公民教科書の採択を許さないという一点で共同したもので、約三百人が参加しました。

 主催者を代表して、県民ネット事務局員で日本基督教団廿日市教会牧師の柴田もゆる氏が「県教委は『つくる会』に有利な選定資料をつくっておろした。最後まで楽観はできない」とあいさつ。被爆者を代表して県被団協の金子一士理事長が「核兵器廃絶の願いに敵対し、侵略戦争を美化する教科書を被爆地広島の当局が推し進めるのはとんでもない。平和で豊かな未来を指向する教科書を」と訴えました。

 韓国の「アジアの平和と歴史教育連帯」から寄せられた「『つくる会』教科書は、アジアの平和を遠ざける毒薬です」との連帯メッセージが紹介され、参加者は「被爆六十年を迎えるこの夏、私たちは広島で『つくる会』教科書を採択しないよう、強く求めます」との共同アピールを拍手で確認しました。

 デモ行進では「ヒロシマにふさわしい教科書を!」の横断幕を先頭に、「戦争賛美の教科書、ノー」「アジアの平和と友好、イエス」と唱和しながら沿道の市民にビラを配りました。


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