2005年7月23日(土)「しんぶん赤旗」

イラク派兵差し止めを

弁護団が志位委員長と懇談

現地の調査を報告


 昨年一月の札幌地裁を皮切りに全国十一地裁で争われている「自衛隊イラク派兵差止訴訟」全国弁護団連絡会議(事務局長・佐藤博文弁護士)の代表は二十二日、国会内で日本共産党の志位和夫委員長と懇談しました。

 佐藤弁護士らは、弁護団が三月にイラクの隣国ヨルダンで実情の聞き取り調査を行った内容を報告。十二月の自衛隊派兵期限に向けて司法の場でのたたかいと市民運動を広げるため、国会議員に対し派兵延長か撤退かなどを問うアンケートを実施すること、八月四日に国会内で集会を行う予定であることをのべ、意見を交換しました。

 米軍の劣化ウラン弾の被害に遭ったサマワ市民の証言などを聞いた志位委員長は「国連憲章に違反する無法な戦争に日本が加担する誤りと同時に、現地の実態をつかんで訴えることは大事な点です。国会内外で力を合わせておおいに頑張りましょう」とのべました。

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(写真)自衛隊イラク派兵差止訴訟全国弁護団と懇談する志位和夫委員長=22日、国会内



 ▼自衛隊イラク派兵差止訴訟 自衛隊のイラク派兵が憲法と自衛隊法に違反するとして昨年一月、箕輪登元郵政相を原告とする訴訟が札幌地裁で提訴されました。その後、仙台、東京、名古屋、大阪など全国十一地裁で十二訴訟が起こされ、原告数は五千四百人にのぼります。


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