2005年7月27日(水)「しんぶん赤旗」
障害者に負担しいる
「自立支援」法案反対訴え
京都
障害者「自立支援」法案が参院厚生労働委員会で審議入りした二十六日夕、京都の障害者ら約五十人が、台風の雨のなか、京都市の四条河原町で「『応益負担』の仕組みを取り去るために力を貸してください」と市民に訴えました。
車いすでビラを配っていた西垣まど佳さん(31)は、脳性まひの上下肢機能障害と体幹機能障害を持つ障害一級です。ヘルパーの介助で食事や入浴などをし、一人暮らしも軌道に乗ってきました。その介助一つひとつに一割負担を強いるのが「応益負担」。西垣さんは「生活をしにくくする制度。友だち探しもできなくなる。私たちが自由に行きたい所へ行けるようにしてほしい」と訴えます。
西垣さんに誘われて参加したヘルパーの女性(23)も「一緒に頑張って阻止したい」と初めてビラ配りに挑戦しました。
宣伝では、市民から「いつ障害者になるかわからない。他人事ではない」(三十四歳の会社員の女性)などの声が聞かれ、信号待ちでビラを読む人の姿が目立ちました。
信号が青になっても熱心にビラを読んでいた女性(43)は「こんなことがされようとしているのを知らなかった。日本は福祉のシステムが貧困。税金を国民に還元し、本当の意味でみんなが平等になるようにしてほしい」と話していました。