2005年7月31日(日)「しんぶん赤旗」

“私学運動に新たな波”

全私研が閉幕 1400人が参加


 大分県別府市で開かれていた第三十六回全国私学夏季研究集会(全私研)が三十日、三日間の日程を終え閉幕しました。約千四百人の教職員や父母、生徒らが参加。私学助成、平和学習や不登校、クラスづくりなど二十八の分科会で二百二十本のリポートが発表され、議論を深めました。

 自治体による私学助成廃止・削減が行われようとするなか、「公教育は公費で」「教育に公平を」を実現するための三千万署名を全国に広げることを確認しました。この間の運動の成功には高校生の主体的な参加があったとし、生徒の活動や発言に学び運動を広げる重要性を話し合いました。

 「職場の権利確立と反『合理化』のたたかい」の分科会では、教職員への評価査定と能力給の導入に対し、阻止する運動が各地で広がっていることが紹介されました。

 全国私立学校教職員組合連合の谷正比呂委員長は「今年は、企画・運営から集会でのリポート発表にいたるまで若手教職員の活躍が際だった集会だったと思います。生徒の参加も多く、新たな波を感じさせる集会でした。私学廃校の危機が広がり、職場環境の悪化が進むなか、集会で得た力とつながりを生かし、課題を克服していきたい」と話しています。


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