2005年8月4日(木)「しんぶん赤旗」
BSE問題
米牛肉輸入解禁やめよ
農民連と食健連が要請
アメリカで三頭目のBSE(牛海綿状脳症)にかかった牛が発見されるなか、全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)と農民連(農民運動全国連合会)は三日、厚生労働省と農水省を訪ね、日本の検査基準を維持強化し、安全対策が未確立なアメリカ産牛肉は輸入解禁しないよう申し入れました。
要請団の代表は、アメリカ牛肉解禁問題について、「局面は大きく変わっている」と指摘。二頭目はアメリカ生まれであり、さらに三頭目と広がっている状況について、全国食健連がおこなったアメリカ現地調査もふまえ、ずさんな検査方法や牛肉骨粉の流通容認などの実態にふれました。
そして、「いいかげんな対策しかとっていなくてもBSEが発見されていることは重大だ。BSE牛がひろがっている可能性がある。日本並みの全頭検査、危険部位の除去、肉骨粉の焼却をアメリカに求めよ」と訴えました。さらに日米政府が輸入解禁の手続きをすすめる昨年十月二十三日の日米政府“合意”は破棄して、食品安全委員会への輸入解禁前提の諮問は変更すべきだと迫りました。