2005年8月5日(金)「しんぶん赤旗」

改憲団体の靖国参拝広告

韓国国会議員ら抗議

声明発表


 右翼改憲団体の日本会議などでつくる「みんなで靖国神社に参拝する国民の会」が、一日付の読売、産経両紙に、靖国神社への「二十万参拝運動」を呼びかける全面広告を掲載したことに対し、韓国の与野党国会議員や市民団体が三日、抗議の声明を発表しました。

 声明は、「アジアの平和を脅かす靖国神社二十万参拝運動を即刻中止せよ」として、二十万参拝運動と関連行事の即時中止、小泉首相や閣僚・国会議員の参拝中止、靖国神社に合祀(ごうし)された二万千百八十一人の韓国人の合祀取り消しなどを求めています。これには、与野党の国会議員百二人でつくる「正しい歴史教育のための議員の会」や市民団体「アジア平和歴史教育連帯」など十一団体が名を連ねています。

 声明は、「極右団体の行動を自制させるべき日本の政権党の国会議員と地方議員たちは、『靖国二十万参拝運動』の後援団体として乗り出し、石原東京都知事など有力政治家は、靖国神社の境内で行われる国民集会に参加するとしている」「心から侵略戦争の過ちを反省し、間違った過去の歴史を清算しようという意志が、少しでもあれば、『二十万人神社参拝運動』は最初からありえないものだった」と指摘しています。


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