2005年8月12日(金)「しんぶん赤旗」

「構造改革」の名での国民いじめ許さない

志位委員長千葉で演説 郵政民営化にとどめの審判を

1500人を前に


 日本共産党の志位和夫委員長は十一日、千葉・JR津田沼駅前で千五百人の聴衆を前に街頭演説しました。このなかで志位氏は「『構造改革』の名での国民いじめの政治を許していいのか」が「総選挙で問われる大事な問題の一つとなってきた」とのべました。

 小泉首相は、今度の選挙を郵政民営化の是非を問う総選挙と位置付け、新しい国会で民営化法案を再提出し、押し通すと強調しています。

 志位氏は、この小泉首相の推進論について「すでに国会論戦で『道理なし』がはっきりしたことの蒸し返しだ」と指摘。(1)「いまよりサービスが良くなる」というが、郵貯・簡保が民営化されたら、身近な金融窓口がなくなり、高い手数料で口座がおけなくなる(2)「公務員が減り、税金を節約」というが、郵政公社は「独立採算制」で、職員の給与には税金が一円も使われていない(3)「このままだと先細り」というが、公社のままなら黒字、民営化されると六百億円の赤字となる――と、小泉首相が持ち出したごまかしを批判するとともに、「なぜあんなに熱中するのか。この動きの根本にアメリカと日本の大銀行の要求があることもはっきりした」とのべ、「“百害あって一利なし”の郵政民営化にとどめの審判を」と訴えました。

 小泉首相が郵政民営化を「改革の本丸」と位置付け、「改革を止めるな」と叫んでいることに志位氏は、「改革」の名ですすめられてきたものは、医療、年金、介護の連続改悪、「リストラ」応援による不安定な雇用の激増、「不良債権処理」による中小企業つぶしであり、その先には庶民大増税が待っていると指摘。「“痛み”に耐えても明日はないことがはっきりした。“強きを助け、弱きをくじく”政治を続けていいのかが問われています」とのべました。

 志位氏は、この小泉「改革」に、民主党も「改革のスピードが遅い」と尻をたたくばかりだと指摘。「日本共産党は小泉政権発足当初から、これは『改革』でもなんでもないと正面から対決してきた。この党をのばして、『構造改革』の名による国民いじめの政治にストップの審判をくだそう」と呼びかけました。

 志位氏のほか、衆院比例南関東ブロックの大森たけし、浅野史子の両候補、千葉県内の十三人の小選挙区候補者が演説しました。


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