2005年8月19日(金)「しんぶん赤旗」
戦死米兵の母に連帯
イラク撤兵要求 全米1600カ所で集う
【ワシントン=山崎伸治】六日から米テキサス州クロフォードにあるブッシュ大統領の自宅農場前で、イラク戦争で戦死した息子のことでブッシュ氏に面会と説明を求めてキャンプを張っているシンディ・シーハンさんの呼びかけで、十七日夜、イラクで戦死した千八百六十人の米兵を悼み、米軍撤退を求めるキャンドル・サービスが行われました。
主催した民間組織「ムーブ・オン」によると、全米千六百カ所以上で約五万人が参加。ワシントンのホワイトハウス前にも約五百人がつめかけました。
シンディさんの息子ケーシーさんにちなんで、「キャンプ・ケーシー」と呼ばれるクロフォードのキャンプには約二百人が参集。ろうそくに火をともし、イラクで戦死した米兵の名前を読み上げました。シンディさんは「どれも尊い命です。どれもかけがえのない家族の一員です。欲と権力に飢えた人たちのおもちゃではありません」と訴えました。
ブッシュ氏に面会を求めるシンディさんの行動は先週末以来、マスコミが大きく取り上げ、「キャンプ・ケーシー」には、反戦・平和団体の支援者が次々とつめかけています。
ブッシュ氏は十一日の記者会見で「シーハンさんには同情する」とのべましたが、いまも面会に応じていません。シンディさんは十七日、米CNNテレビのインタビューに「面会に応じるまで、あるいは(ブッシュ氏の休暇が終わる)三十一日まで続ける」と改めて決意を語っています。