2005年8月21日(日)「しんぶん赤旗」
志位委員長
「自民の一番悪いところ 首相は全然変えてない」
みの氏 「共産党らしい」
日本共産党の志位和夫委員長は二十日朝、TBSテレビ系「みのもんたのサタデーずばッと」に出演し、司会の、みのもんた氏の電話インタビューに答えました。
■TBS系番組のインタビュー
みの氏 共産党としては(小選挙区に候補者を)立てないところもあるんですね。
志位氏 二十数人あります。いま二百七十四まで擁立しています。
みの 全選挙区に立てたいんでしょう。
志位 いろいろ条件もありますから、立てないところは比例区にしぼって、大いに日本共産党の前進を期したいと思います。
みの 議席の確保はどうですか。
志位 十一の比例ブロックすべてで議席を獲得し、増やすというのが私たちの目標で、意気高くやっています。
みの 自民、民主の動きに、どういう気持ちをもっていますか。
志位 今度の選挙で私たちは、いまの日本の政治には「たしかな野党が必要です」と訴えています。
今度の選挙で問われる問題を考えますと、一つは、小泉「改革」の名での国民に痛みばかりおしつける、“強きをたすけ、弱きをくじく”政治でいいのか、二つめは、庶民大増税の問題、サラリーマンへの大増税、消費税増税を許していいのか、三つめは、憲法を変えて日本を「戦争ができる国」にする動きを許していいのか、こういう問題が問われてきます。
そのときに、自民、民主の「二大政党」といわれる人たちが、改憲でも増税でも同じレールの上で競いあっているという感じでしょう。ですから、そういうときだけに、どの問題でも自民党政治にしっかり対決する、国民の立場でがんばる、「たしかな野党」が伸びてこそ、日本の政治がよくなる、その役割を私たち日本共産党が担いたいということを大いに訴えています。
みの 与党と連立して政治を変えるというのは。
志位 与党との連立となると、いまの自民党の政治を結局、つづけるということになるわけです。そうではなくて、私たちは大きな志としては、いまのアメリカいいなりの政治、これを大本から変える必要があるのではないか、経済といえば財界中心で庶民そっちのけ、これは大きく変える必要があるのではないか、そういう志をもっていますから。
みの 小泉首相は自民党を変えてやるといっていますが。
志位 小泉首相は自民党を変えてやろうというけど、たとえばアメリカいいなりの政治をこんなにひどくした首相はいないのではないでしょうか。イラクの戦争でも無条件に賛成する。
それから、財界との関係でも、企業からの献金の問題では癒着と腐敗がひどいですよね。全然変わっていない。一番悪いところは全然変えていない。もっとひどくしているのではないでしょうか。
みの そういうところは共産党らしいところだと思いますので、徹底的にがんばってください。