2005年8月22日(月)「しんぶん赤旗」
「郵政」一本の小泉首相演説
「内容でも、手法でも大きな問題」
志位委員長が会見で批判
日本共産党の志位和夫委員長は二十一日の名古屋市内での会見で、二十日から街頭演説をはじめた小泉純一郎首相の訴えが郵政民営化一本の内容となっていることについて、「内容でも、手法でも大きな問題がある」と批判しました。
第一に、郵政民営化の訴えの中身では、首相は、郵政事業には昔も今も一円の税金も使われていないことを百も承知なのに、「民営化をすれば公務員を減らせる」といいつのり、あたかも税金の節約ができるかのように主張しています。志位氏は「こういうごまかしで国民を欺くことは許されない」と批判しました。
第二の問題は、首相が郵政民営化以外はなにも語っていないことです。
志位氏は、自民党がマニフェストで、消費税増税、憲法改定をはっきり打ち出していることを指摘し、「語るのは郵政だけというのは、一国の政権党の指導者として、無責任だ。これは他の問題は白紙委任状を寄こせということになる。民主主義をこわし、独裁政治につながるやり方だ」と強調しました。
志位氏は、郵政民営化について、国民サービスを切り捨て、喜ぶのは大銀行・保険会社だけで、国民にとっては「百害あって一利なし」だとし、これと真っ向から対決しストップさせるために、論戦をすすめるとともに、▽福祉、雇用、営業を痛めつける小泉「改革」、▽庶民大増税、▽日本を「海外で戦争できる国」に変える憲法改定という大きな争点を訴えて、おおいにたたかう決意をのべました。