2005年8月25日(木)「しんぶん赤旗」
「生きたい」薬害被害者訴え
根絶デー
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■薬害私たちで最後に
■根絶訴え被害者ら集会
全国薬害被害者団体連絡協議会は二十四日、東京・霞が関の厚生労働省前で集会を開き「薬害根絶デー」に取り組みました。
午後一時には同省前で、尾辻秀久厚労相に(1)誇大広告の規制(2)薬害C型肝炎感染原因となったフィブリノゲン製剤を投与された人へのC型肝炎ウイルス抗体検査を促す指導(3)薬害イレッサの全例調査、累積使用者患者数の公表など十項目の要望書を提出しました。
集会では被害者や支援者、国や製薬会社に損害賠償を求めている被害者原告らがマイクを握り薬害根絶と被害者救済を訴えました。
赤ちゃんの時の出血で血液製剤を投与されてC型肝炎に感染した長崎市の女性(24)は、「薬害は私たちで最後にしてください」と訴えました。二度目のインターフェロンの治療をしている福田さん。「本当に効くのか不安です。つらい治療ですが生きたい。厚生労働省は私たちの健康と命を守るために存在していると信じてきましたが、裏切られました。薬害根絶に人間として取り組んでください」と涙で呼びかけました。
この日は六年前に、サリドマイド、スモン、薬害エイズなどの悲惨な薬害を二度と繰り返さないと国が誓って「薬害根絶の碑」を建てた日にあたり、毎年被害者たちが薬害再発防止を訴えてきました。