2005年8月29日(月)「しんぶん赤旗」
経団連が自民党を支配
志位委員長指摘 「最大の利益団体」
フジテレビ系番組
二十八日のフジテレビ系番組「報道2001」で、自民党の武部勤幹事長が、自民党は特定の利益代表に支配されないとのべたことにたいし、日本共産党の志位和夫委員長は「自民党は日本経団連という最大の利益団体に、いまほど支配・従属がひどくなっているときはない」と指摘しました。
このなかで志位氏は、「日本経団連は、法人税を下げろ、消費税を上げろと要求を出し、それにしたがって自民党に“通信簿”を出す。そして眼鏡にかなった政党に献金をということで献金のあっせんをやる。これは最悪の政党買収です。政策買収ですよ。こういうやり方がまさにいま一番ひどくなっている」と批判。「いちばん熱中している郵政民営化そのものが全国の銀行協会の圧力の下で始まった。つまり、大銀行にとっては自分たちよりいいサービスをやっている郵貯・簡保がある、商売のじゃまでしかたがない、これをつぶして、新しいもうけ口を作っていこう、手数料取りたててやろう、元本保証のないような投資信託を押しつけてリスクを押しつけてやろうと、この大銀行の要求から始まった話なんですよ。まさに特定の圧力団体から始まった話なんです」とのべました。
「大きな政府か小さな政府か」について問われた志位氏は、「いまの日本は大きすぎる部分と小さすぎる部分がある」とし、「大きすぎる部分というのはまず巨大開発の公共事業だ」と述べ、関西空港二期工事、八ツ場(やんば)ダム、川辺川ダム、スーパー中枢港湾などを例にあげ、五兆円にのぼる軍事費もメスを入れる必要があると主張しました。
そして、小さすぎる部分が社会保障だとして、「主要国に比べてGDP(国内総生産)比の社会保障給付や国庫支出費が一番小さい。ここはやはり充実させる必要がある」と述べました。