2005年9月8日(木)「しんぶん赤旗」
“不正直”な民主党
公約に増税。なのに「増税反対」前面に
民主党の岡田克也代表が七日、東京都内で「自民党を勝たせたら増税が待っている。三年間歳出削減に努め、歳入増の増税をしない民主党を選ぶのか、増税の自民党を選ぶのかの選挙だ」などとぶち上げました。
これは、六日の同党選対本部役員会で“巻き返し”のため「自公政権を許せば消費税や所得税の増税が数年内に起こる」(岡田氏)として「大増税ストップ」を前面に押し出すことを申し合わせたことを受けたもの。
各種控除廃止と消費税二ケタ増税あわせて二十四兆円もの大増税をねらう自民党政治に厳しい審判を下すのが今度の選挙の大きな争点であることはもちろんです。
しかし、民主党もマニフェストに「配偶者控除・配偶者特別控除・扶養控除を廃止」と明記。年金財源の名目で「消費税3%引き上げ」を打ち出しています。控除廃止、消費税3%アップ、合わせて約十兆円の増税をやるというのが方針です。
しかも、そのあと「大増税」を行うことを公言。岡田代表は「社会保障費増にリンクした消費税増税を考えないといけない」と追加増税まで主張しています。
同じ演説で岡田代表は「必ず増税がある。はっきりいえない。正直にいわない」と小泉首相を批判しましたが、それは自らにも向けられるべきです。