2005年9月22日(木)「しんぶん赤旗」
特別国会開会
「たしかな野党」への期待に応えて
情勢の新しい局面ひらく奮闘を
党国会議員団総会 志位委員長があいさつ
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総選挙を受けての第百六十三特別国会が、二十一日開会しました。会期は十一月一日までの四十二日間。与党は三分の二を超える議席を背景に、郵政民営化法案、障害者「自立支援」法案をはじめ、テロ特措法の再延長など悪法の強行をねらいます。この日の衆院本会議で小泉純一郎氏が首相に指名され、同日、自民・公明連立の第三次小泉内閣が発足しました。日本共産党は国会議員団総会を開き、志位和夫委員長があいさつしました。
志位氏は、総選挙での全国の支援に感謝を述べ、「小泉突風」のなかでの現有議席の確保と四百九十二万の得票という日本共産党の善戦・健闘は、「今後のわが党の本格的な前進・躍進につながるたしかな土台となると確信する」と強調しました。
また、「自民圧勝」といわれる選挙結果について、(1)自公の得票は49%にすぎず、小選挙区制によってつくられた“虚構の圧倒的多数”であること、(2)小泉首相は「郵政」以外なにも語らず、増税でも改憲でも、国民は白紙委任したわけではないこと――の「二つの深い矛盾」を指摘。「首相が郵政一本で選挙をたたかい、しかもその真実を語らず、増税も改憲も隠す、こういう選挙のたたかい方をしなければならないところに自民党政治のゆきづまりの深刻さがあらわれている」とのべたうえ、「こんな曲芸的な綱渡りは長続きしない。それが破たんしたときは情勢の新しい激動が起こる。私たちの主体的な奮闘によって新しい情勢の局面をひらく攻勢的な構えで、新しい国会にのぞもう」と呼びかけました。
志位氏は、郵政民営化法案について、首相が「民意は下った」と審議抜きのごり押しをしようとしていることを批判。徹底審議を通じて、同法案を廃案に追い込む決意をのべました。
志位氏は、庶民大増税の新たな動きについて、自民党の公約違反を追及するとともに、国政上の無駄づかいを徹底して暴くたたかいの重要性を指摘。憲法問題では戦力放棄を明記した九条二項の改悪で自民、民主が足並みをそろえたことは重大だとして、「憲法改悪反対の国民的多数派をつくりあげていくたたかいが、いよいよ重要です」とのべました。
志位氏は、「たしかな野党が必要です」という総選挙での訴え、選挙後の新たな国政の動きを通じて、日本共産党への国民の注目と期待が大きく広がる条件があることを強調。「『共産党に入れてよかった』、『今度は共産党に入れよう』と多くの方々に思っていただけるような大奮闘をしよう」と呼びかけました。