2005年9月24日(土)「しんぶん赤旗」
生存権を守りたい
肢体障害者全国集会始まる
大津
全国肢体障害者運動連絡協議会がよびかけた第十三回肢体障害者全国交流集会が二十三日、滋賀県大津市内で始まりました。
初日の全体集会には全国から約二百人が参加しました。
基調報告で宮内俊清・全国連絡協議会事務局長は、国民の運動で廃案になった障害者「自立支援」法案の再提出の動きや、平和憲法改悪、増税など国会の動きにふれ、会員を増やし、協力・共同の輪を広げ、障害者と家族の生存権を守ろうと呼びかけました。
また県内近江八幡市在住の森登さん(72)は、戦争におびえた子どものころの記憶や、竹細工の特技を生かして就職したころの思いを語り、「戦争で人間扱いされなかった障害者がやっとここまできた。逆戻りには、みんなが束になって反対しよう」と語りかけました。
東京・東村山市から夜行バスで七時間かけて参加した亀山健一さん(35)は、「初めての参加です。障害者『自立支援』法ができれば大変です。国は、本当の意味で、障害者の自立支援となる青写真を出してほしい」と話していました。
二十四日には、まちづくりや、障害者「自立支援」法、年金などの問題など五つの分科会に分かれて交流します。