2005年9月25日(日)「しんぶん赤旗」
イラク撤退訴え ろうそく灯す
反戦集会前日米兵家族ら
ワシントン
【ワシントン=鎌塚由美】イラクからの米軍撤退を訴えてバスツアーを行ってきた米兵家族らは二十三日、首都の中心にそびえたつワシントンモニュメント(初代大統領ジョージ・ワシントンにちなむ記念塔)のもとでキャンドルサービスを行いました。大規模な反戦集会・デモを翌日にひかえ、全米各地からの参加者もろうそくに火をともしました。
家族らは、「イラクでは不必要な戦争で米兵が死んでいるだけでなく、多数のむこのイラク人が犠牲になっている。米兵を今すぐ戻せ」と訴えました。歌手のジョーン・バエズさんも加わり、賛美歌「アメイジング・グレイス」を参加者とともにうたいました。
翌日のデモに参加するため空路やってきたレネット・フラティグリオーニさん(46)は、「反戦デモに参加するという立派な理由でワシントンに来たのは初めて。反戦デモも初めてです。政治に無関心な中流階級の人たちが今こそ目を覚まさなくちゃいけないと思うわ」と語りました。
二十一日にワシントンに到着した米兵家族らは、ワシントンモニュメントのふもとに反戦の母、シンディ・シーハンさんの戦死した息子にちなんだキャンプ・ケーシーを設置。テキサス州で行ったようにテントを張り、戦死した兵士を追悼する十字架を地面に打ちつけました。