2005年9月25日(日)「しんぶん赤旗」
“すぐもどれ自衛隊”
イラク撤退求め、銀座でパレード
「世界は“NO WAR”と言いつづける」。米英をはじめとする世界各国の市民がイラク戦争と占領を終わらせようと行動する国際共同行動に呼応し、「9・24ワールドピースナウ・パレード」が二十四日、東京・銀座の繁華街を通る約三・六キロをピースパレードしました。参加者約四百人(主催者発表)が、自衛隊の撤退を訴えました。
パレードの主催はワールドピースナウ実行委員会。同実行委員会の高田健さんは「憲法改悪など悪法を次々出してくる永田町の暴走を打ち返すため、運動を大きく発展させよう」と呼びかけました。宗教者や市民グループの代表があいさつし、大学生の一人は「戦争をさせないために米軍基地をなくしていこう」と沖縄の新基地建設反対を訴えました。
十一月一日の自衛隊インド洋派遣部隊と十二月十四日のイラク派遣部隊の期限切れを前にし、参加者は今月十一日のパレードに続き再度、「終わらせようイラク占領 すぐもどれ自衛隊 戦争も暴力もない世界を」とアピールしました。
「ジエイタイのみなさん 期限切れデス お帰りクダサイ―イラク市民」と書いたプラカードを首から提げた鎌倉市の女性(58)は「イラクでの水の供給という役割も終わってイラクの人たちが自衛隊を必要としているとは思えない。これ以上の自衛隊の存在意義はない」と話します。
パレードには「PEACE」と書いた傘をさす人やバラの花を片手に持つ人の姿があり、思い思いに平和を表現。灰色の曇り空の下、ビル風に「PEACE」と書かれた虹色の旗がはためきました。パレードが通りかかると歩みを止めてプラカードや横断幕の文字に目を凝らす買い物客も多くいました。
米国の首都ワシントンでの反戦デモには、イラク戦争で息子を亡くしたシンディ・シーハンさんが参加。同地のデモを共催する「平和と正義のための連合」から、日本の連帯行動にメッセージが寄せられました。