2005年9月26日(月)「しんぶん赤旗」

国民投票法案

“自公民で共同提案”

NHK番組 改憲手続き 3党が一致


■「9条を標的」穀田氏が批判

 自民党の中川秀直国対委員長は二十五日午前のNHK番組「日曜討論」で、憲法改定の手続きを定める国民投票法案について自民、公明、民主三党の共同提案をめざす方針を明らかにしました。民主党も同調しました。

 中川氏は、民主党の前原誠司新執行部が憲法の問題は超党派でやるべきだという方針を示していることは大歓迎だとし、「憲法調査特別委員会で、国民投票法案を先にやろうということは民主党も賛成のようだ。なるべく早く与野党で話し合って、国民投票法案は民主党の考えをとり入れながらまとめていきたい」「手続き法で一致し、憲法改正でも三分の二が必要ですから民主党さんと一緒にやっていきたい」と発言しました。

 公明党の東順治国対委員長も「国民投票法案を出すにしても、民主党と自民党、公明党が一体となって提出するような慎重さが必要だ」と述べました。

 これにたいし民主党の野田佳彦国対委員長は、「手続き法ぐらいで一致できないのだったら本体(憲法改定)で合意形成できるのは難しくなるのではないか。手続きはちゃんと一致したところから始めていくという姿勢で望むべきだ」として、国民投票法案の共同提案に協力する姿勢を示しました。

 日本共産党の穀田恵二国対委員長は、「選挙のときはこういう問題について争点を隠して一言もいわなかった。選挙が終わると『憲法九条をはじめとする議論をしようじゃないか』と言いだす。これは公約違反だ」と批判。「国民投票法案に基づいて憲法を『改正』しようとしているのは重大だ」「憲法九条を標的にしていることは明らかだ」とのべ、「反対の論陣を大いに張っていきたい」とのべました。


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