2005年10月12日(水)「しんぶん赤旗」
イラク英軍500人削減
国防相 撤退期限は示さず
【ロンドン=岡崎衆史】リード英国防相は十日に下院で、イラク駐留英軍を十一月から約五百人削減することを明らかにしました。これにより、イラクの英軍は約八千人になります。
同国防相によると、削減の理由は▽英軍が駐留するバスラの二つの小規模基地を閉鎖する▽英軍のイラク人訓練の任務をイラク治安部隊に移す▽軍機構の変更―です。
国防相は、駐留期限については「必要とされるだけ」と述べ、撤退期限の設定を拒否しました。
国防相は「撤退の最大の障害はテロリストの活動だ」と主張。撤退を考慮する上で重視する要素として(1)武装勢力の活動の規模(2)イラク治安部隊の能力―などを挙げました。