2005年10月14日(金)「しんぶん赤旗」

米陸軍第1軍団司令部の座間移設

三つの重大な危険性

参院神奈川補選 志位委員長が会見


 日本共産党の志位和夫委員長は十三日、参院神奈川補欠選挙(二十三日投票)の応援のため訪れた横浜市内で記者会見し、補選の熱い争点の一つに浮上している米陸軍第一軍団司令部のキャンプ座間への移設問題について、「アメリカが、イラクのような先制攻撃戦争を世界のどこでもいつでもやれるような態勢づくりの司令塔を座間にもってこようというのが本質だ」と批判しました。

 志位氏は、「これによってどういう事態が生まれるか」として、(1)同司令部が指揮する「陸軍ストライカー旅団」は、どう猛な海外派兵型「殴り込み」部隊で、座間が世界中の干渉、侵略戦争の根拠地とされる(2)座間に来る司令官は、陸軍の司令官とともに、在日米陸海空軍と海兵隊の四軍全体の「殴り込み」部隊を統括するようになり、座間はその総司令部となる(3)陸上自衛隊の海外派兵型専門部隊・中央即応集団の司令部も座間に置かれ、米軍と自衛隊が一体となって派兵される仕掛けがつくられる――という三つの重大な危険性を指摘。「これは神奈川県だけの問題ではなく、日本全体の平和にかかわる問題。座間をイラク戦争のような無法な戦争の根拠地にしようという動きは許されない」と批判しました。

 志位氏は、移設問題をめぐって自民、民主両陣営ともだんまりを決め込んでいるとのべ、「各党は真剣に自らの立場をのべるべきだ」と主張。「きっぱりと移設・強化に反対しているのは日本共産党だけになっている」と強調しました。


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