2005年10月18日(火)「しんぶん赤旗」
腐敗の根底にオール与党
大阪市長辞意で市田書記局長
日本共産党の市田忠義書記局長は十七日、国会内で記者会見し、大阪市の関淳一市長が辞職を表明し、同市長選に再出馬する意向を表明したことについて、「職員のカラ残業やヤミ年金問題など大阪市政の腐敗問題の張本人が関市長だ。反省もせず、ふたたび市長選に出るなどということは、許されないことだ」と厳しく批判しました。
市田氏は、大阪市では、約四十年間にわたり、自民、公明、民主などの“オール与党”が助役をたらいまわし的に市長候補にかつぎだし、財界・大企業が応援、さらに市役所内で主流をなしてきた連合系労組「大阪市労働組合連合会(市労連)」が組織戦の中軸を担うという選挙構図が続いてきたと指摘。「その“論功行賞”として、ヤミ年金などの腐敗がなされてきた」とのべ、関市政の腐敗問題の根底にあるオール与党の責任を厳しく批判しました。
そのうえで、「日本共産党の大阪市議団や大阪府委員会はこの問題を追及してきた。関市長が再出馬するなら、わが党として候補者を立ててたたかう方向で検討している」とのべました。
■党市議団の談話
関市長は、大阪市のカラ残業やヤミ年金という腐敗した市政の中枢にいた人物であり、その責任はまぬがれません。しかし、今回の辞職表明は、その責任をとると見せかけ、再度市長選挙に出馬し、あわよくば当選することによって、「みそぎを受けた」とする思惑がみえすいています。
とくに、市長が本部長の市政改革本部の「マニフェスト」(案)を見ると、市民に負担を増やし、市民サービスを引き下げ、その一方で、大型開発や同和行政は聖域にするもので、とても、「改革」といえるものではありません。「改革」というなら、「市民が主人公」の立場で、市民に開かれた市政、税金は市民のために使う、行政は公平・公正におこなうというものでなければなりません。
私たち日本共産党は、「大阪市をよくする会」や広範な市民のみなさんと共に、市民本位の大阪市政をとりもどす絶好のチャンスとして、全力をあげてたたかいたいと思います。