2005年10月28日(金)「しんぶん赤旗」
患者負担増やさないで
保団連が政府に要請
「これ以上、患者の負担を増やさないでください」。全国保険医団体連合会(保団連)は二十七日、医療制度構造改革の「厚生労働省試案」に反対する要請書を厚生労働省、各党国会議員、小泉純一郎首相に提出しました。
要請書では(1)試案の撤回(2)患者負担の引き上げ計画をやめて、軽減に(3)必要な医療は公的医療保険で給付する(4)医療の安全性と質の向上のために診療報酬を改善する―の四点を求めています。
要請行動では、全国から集まった医科、歯科の開業医らが患者負担増の反対を表明。各党議員を訪問し、訴えました。
行動に参加した愛知県名古屋市の歯科医師、池潤さん(61)は、「いまでさえ、『お金がかかるから…』と言って治療を途中でやめてしまう人がいます。さらに負担が増えたらどうなるのか。経済的な理由で診療を受けられないというのはあってはならない」と語りました。