2005年11月6日(日)「しんぶん赤旗」

「宗教者九条の和」が平和の巡礼


写真

(写真)平和巡礼して平和憲法を守ろうと訴える「宗教者九条の和」の人たち=5日、東京

東京・千代田区

 仏教、キリスト教など宗教・宗派の違いを超えて「憲法九条を輝かせたい」とこの四月に発足した「宗教者九条の和」が五日、第一回の催しとして東京・千代田区で「平和巡礼」と「憲法九条」についてのシンポジウムを開きました。

 「平和巡礼」は、カトリック麹町聖イグナチオ教会のある四谷、麹町周辺を行進。「九条の和」呼びかけ人の村中祐生・大正大学元学長、石川浩徳・日蓮宗現代宗教研究所元所長(本念寺住職)、高見三明・カトリック長崎教区大司教、山本俊正・日本キリスト教協議会総幹事が、「輝かせたい憲法第九条」の横断幕をもって、先頭に立ち、約二百人が参加しました。

 「人を殺すな 戦争するな」の横断幕を持ち、うちわ太鼓を打つ日本山妙法寺や、「つらぬけ平和憲法」ののぼりを持ったキリスト教の人たち…。「命は九条によって守られている」という共通の思いで東京都内の街を「巡礼」して歩きました。

 千葉県からきたプロテスタントの斎藤優子さんは宗教を超えて行動できたことを「素晴らしい」と喜びます。「(憲法を変えるという動きに)レジスタンスを起こす時。平和という一点で話し合い、訴えて巡礼するのは二十一世紀のめざましい出来事といっていい」と語っていました。


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