2005年11月15日(火)「しんぶん赤旗」
産廃処分場考える
宮城県村田町 全国交流集会開く
産廃処分場の現状と問題点を考えようと十二、十三の両日、宮城県村田町で第十二回廃棄物処分場問題全国交流集会が開かれました。廃棄物処分場問題全国ネットワークが呼びかけ、村田町の「竹の内産廃からいのちと環境を守る会」などが共催しました。
初日は、仙台市泉区の松森ごみ焼却場と七北田ダム下流の産業廃棄物中間処理施設、村田町の竹の内産廃最終処分場を視察しました。二日目、竹の内産廃処分場近くの村田第二中学校を会場に、二百人が参加し、北海道、秋田、岩手、宮城、福島の五道県から十一カ所の廃棄物処分場建設に反対するたたかいの報告がありました。
主催者あいさつで、同ネットワークの大橋光雄事務局長は「日本の廃棄物処分法の欠陥のため、首都圏の廃棄物が東北全体に捨てられる事態を招いている。全国的な共同戦線をはり、国に抜本的改革を迫っていきたい」と訴えました。
村田町「守る会」の鈴木健一事務局次長が現状を報告し、「処分場からのガスは依然として高濃度で発生している。廃棄物を残したままでの恒久対策はあり得ない」と発言しました。
増田隆男弁護士が宮城県内の運動を総括し、「運動の発展のためには、自己の主張に固執しないこと」と強調しました。
集会は、宮城県に竹の内産廃の全量撤去を求める特別決議と、国や県が明確な行政責任を果たすよう求める集会アピールを採択しました。