2005年11月15日(火)「しんぶん赤旗」
消費税増税ノーの声 各地から
ウエーブ行動始まる
なくす会宣伝に次々署名
消費税をなくす全国の会と東京の会は十四日、「消費税の大増税を許すな! 全国・草の根からのウエーブ」行動をスタートしました。
「消費税二ケタアップ、サラリーマン増税を許すな」の横断幕を掲げ、東京・豊島区のJR巣鴨駅前で宣伝を実施。とげぬき地蔵への参拝客や買い物客に、消費税大増税に反対する「国会請願署名」と「なくす会入会署名」への協力をよびかけました。
ウエーブ行動は、来年の全国の会総会まで実施し、「増税ノー」の声を各地で響かせます。兵庫と京都で先行して始められています。
杵渕智子事務局長らが、「家族や友達、地域で『増税ノー』、『消費税ノー』の声をあげ、大きな世論にしていきましょう」「国民みんなが『増税いやだ』の声を一つにすれば、政治を動かすことができます」とよびかけ、行き交う人が次々と署名しました。
「消費税増税だけでなく医療費も上げるという。小泉さんは、ひどいやり方をしますね」と署名したのは、豊島区在住の中村利子さん(66)。収入は国民年金が二カ月分で約七万五千円。糖尿病のため定期的な通院による検査、服薬も欠かせません。「兄弟はみんな亡くなって、一人ぐらしです。これでは病院にかかれなくなるし、くらしていけなくなる」と顔をくもらせます。
杉並区から参拝にきた女性(72)も、月七万円の厚生年金をやりくりしての生活です。「一生懸命働いてきたのに、税金をとるだけとって、医療や年金はおざなり。とんでもない」と憤ります。「ぜひ頑張ってください」と請願と入会の二つの署名をしました。
この日、東京保健生活協同組合の組合員と病院職員が同じ場所で医療費負担増や消費税増税に反対する宣伝をしました。