2005年11月16日(水)「しんぶん赤旗」
小泉首相の靖国神社参拝
中韓外相、反対で一致
【釜山=面川誠】韓国の潘基文・外交通商相は十五日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)のため当地を訪問中の李肇星・中国外相と会談し、小泉純一郎首相の靖国神社参拝に反対する立場で一致しました。北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の進展に向け緊密に協議していくことでも合意しました。
李外相は会談で「小泉首相の靖国参拝は間違った行為であり、アジアの人々の感情を傷付けている。参拝を繰り返してはならない」と語りました。
これに対し潘外相は「(十月末に)訪日して小泉首相と町村外相(当時)と会い、靖国問題について韓国側の明確な立場を伝えた。昨日の麻生外相との会談でも日本の責任ある政治指導者が参拝してはならないとはっきり言った」と述べました。
六カ国協議については、李外相が「胡錦濤・中国国家主席が十月に訪朝したことは協議の促進に寄与した。胡主席自らが努力している」と強調、「朝鮮半島の恒久的な平和と協議の進展のために中韓で引き続き緊密に協議していきたい」と語りました。
また両外相は、両国がそれぞれ相手国産のキムチから寄生虫の卵が検出されたことで輸出入に影響が出ている問題に関し、キムチ問題が両国関係全般に影響してはならないとの認識で一致しました。