2005年11月17日(木)「しんぶん赤旗」
弱者切り捨て社会ノー
労働者・農民 3000人が行動
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「『小さな政府』は大きな国民負担」「許すな小泉『構造改革』」を掲げて十六日、労働者や農民がいっせいに立ちあがりました。全労連などがよびかけた「11・16中央行動」。東京都内の主要駅・ターミナル宣伝をはじめ、中央官庁が軒を並べる霞が関周辺での座り込み、銀座パレード、決起集会と、のべ三千人が行動をくり広げました。
正午すぎ、日比谷野外音楽堂で開かれた「『もうひとつの日本』実現を決起集会」。全労連と国と地方の公務員でつくる公務労組連絡会、農民連の共催。「公務員べらしはサービスの切り捨て」と書いたのぼり、「危ない牛肉、輸入するな」のプラカードが揺れます。
裁判所書記官をしている三十代の男性は「『小さな政府』を一言でいえば、『国民に自己責任を強いる政府』です」と批判します。
「道路や河川の管理が民間委託されると、交通量の少ないところは維持費をかけないなど、もうかるか、もうからないかと天びんにかけられ、安全も心配」という全建労東北地方本部の佐藤輝さん(27)。「地域を守るのは国の当然の義務です。国民への負担増は許せません」といいます。
全労連の熊谷金道議長は「『小さな政府』の行きつく先は、国民への大きな負担と社会的弱者切り捨ての弱肉強食の社会づくりだ」と指摘。「国民、労働者が将来に希望を持って働き、住み続けられる安心・安全・平和な日本をつくっていこう」と呼びかけました。
集会は、日本共産党の紙智子参院議員が連帯あいさつしました。